iPhoneの画面割れを防ぐためには?おすすめ防止法6つ
街中で、iPhoneの画面が割れたまま使っている人をよく見かけることでしょう。画面が割れてしまったiPhoneは、そのまま使い続けても大丈夫なのでしょうか。そもそも、画面割れを防ぐ方法はないのでしょうか。 今回は、iPhoneの画面周りのことについて、お伝えします。
―iPhoneの画面は何からできているか?―
iPhoneのハードウェアは、3Gデータチップが4Gになっていき、指紋認証のセンサー、ハードディスクカメラの搭載、Retinaディスプレイの採用など、バージョンが上がるたびに進化してきました。
ボディのサイズも、その時々で幅はありますが、前モデルの9%~24%薄型で推移してきました。処理能力ももちろん上がり続けています。
そのような中、変化がなかったのが、「ガラス製のスクリーン」です。iPhoneのスクリーンには、ゴリラガラスという種類のガラスが使われています。アメリカのコーニング社が、モバイルデバイス用に製造している高強度ガラスです。
そもそもガラスというのはもろいイメージがあるかもしれませんが、硬度、すなわち「物質同士をこすり合わせた時の削られにくさ」という点では、実は金属と一緒です。しかし、一つ傷ができてしまうと、ガラスに力が加わるたび、その傷がどんどん広がり、やがて割れてしまう特性があります。
「傷ができても割れにくい」性質を、工学的には「靱性」が高いといいますが、ガラスはこの靱性が低いといえます。ゴリラガラスは、材質を工夫することにより、靱性を高めたガラスです。そのため、他のガラスに比べて曲げに強いガラスとなりました。
iPhoneの画面には高強度なゴリラガラスが使われてはいますが、それでも画面割れの現象は後を絶ちません。故障の25%は、スクリーンの破損といわれています。
―そもそもiPhoneって画面割れしやすい?―
iPhoneのハードが金属製で、フロントパネルも薄いため、割れやすいということはあるかもしれません。
しかし、iPhoneに限らずスマートフォン全体において、スクリーンは割れやすいといえます。ただAndroid系の場合は、スクリーンの表面の部分がタッチパネルであり、画面割れしてしまうと操作不能になる場合がほとんどです。
対して、iPhoneは一番上の部分がガラスで、その下にタッチセンサーがついている構造のため、画面が割れたとしても操作可能となる場合があります。そのため、割れたiPhoneを修理せずに使っている人が多いのでしょう。
―どんな時に画面が割れてしまうのか―
■壊れやすい部分
画面割れをしたiPhoneの割れ方をリサーチした、という面白い調査があります。その調査によると、一番壊れやすいのが右上でした。リサーチのために集めたiPhoneのうちの26%が右上だったのです。以下、真上、正面、左下、右下、左下、真下の順となります。
■画面割れが起きてしまうシチュエーションとは
まず、バッグやポケットなどからiPhoneを取り出した時に、ついうっかり落としてしまうことがあります。
またポケット等に入っていた時に、不意に何かにぶつかってしまい、ポケットの中で割れてしまったり、さらには気づかずにiPhoneを踏みつけてしまうことで割れることがあります。
―6つの画面割れ防止法―
これまで見てきたように、高強度のガラスが使用されているとはいえ、やはり画面割れは起こりうるものです。それでは、防止するにはどうすれば良いのでしょうか。
そこで、6つの方法をご紹介します。
■ケース
スマホを包み込んで保護することができます。手帳型のものや、透明な形状のポリカーポネート製のものなど、様々なデザインのものがあります。
また、落下を前提としたスマホケースもあります。これは、衝撃吸収、耐久性、耐水性重視のスマホケースで、登山や自転車などアウトドア派の方に好まれています。ポリカーポネート製のものは、ケースの中では薄いタイプですが、落下した際の強度という点ではやや弱いといえるでしょう。
■フィルム及び保護ガラス
画面を保護するためのフィルムや、画面全体を保護するガラス製品があります。
フィルムは、反射光を防ぐなどの機能を備えたタイプなどもあります。一方で、上手く張り付けないと気泡が入ってしまうことがあったり、触った感触が異なる等のデメリットがあります。保護ガラスの場合には、フィルムのように気泡が入るということはありません。落下の際には、保護ガラスだけが壊れて、iPhone本体側の画面を守ることができます。
■ショルダー・ポーチ
ケースよりも表に出る印象がありますが、その分オシャレなタイプのものがたくさんあります。
ポーチに入れたままで操作が可能なタイプのものもあります。表面にリボンの飾りつけがあるのですが、iPhoneを使う時には手が通せるようになっており、リボンがついている反対側の面は透明で、タッチ操作ができるようになっています。
落下した際の対策をするのと同時に、オシャレを楽しみたい方にはおすすめのタイプです。
■リング
ホールドリングと呼ばれるもので、iPhoneの裏側に、リングを張り付けて使用するものです。
使用する際には、リングに指を通して落下を防止します。接着部は、剥した際にもべたつきが残らず、再取付けも半永久的にできるといった工夫がされています。リングを立てればスタンド代わりにもなります。
■ストラップ
ストラップには、様々なタイプがあります。
・イヤホンジャックに装着する方法
イヤホンジャックに差し込むのですが、これだけだと簡単に外れてしまうのではないかと心配される方もいらっしゃるかもしれません。しかし、ご安心ください。このタイプのものはプラギーロックといって、イヤホンジャックに差し込み回すと、中で固定される仕組みになっています。とても簡単に装着できて便利ですが、イヤホンジャックが使えなくなるというデメリットもあります。
なお、iPhone7やiPhone Plusはイヤホンジャックではないため、この方法は使えません。プラギ―ロックと同じコンセプトで、SIMカードスロットが引き出せるピン形状がついているタイプもあります。
・ネジで装着するタイプのストラップ
iPhoneのネジを外して、ストラップを装着するタイプです。
イヤホンジャックが使えなくなるといったことはありませんが、ネジを外すという行為により、アップルの保証対象外になるというデメリットがあります。
・シールで装着するストラップ
このタイプは、イヤホンジャックを使うといったことや、アップルの保証対象外になるという事態は避けられます。しかし、シールであるため、取れやすいというデメリットがあります。
・Lightningコネクターを利用したストラップ
Lightningコネクターは、iPhone5以降から採用されたコネクター規格で、イヤホンジャック型のように、Lightningコネクターに差し込むだけで使えるストラップです。
手軽さと、iPhone7以降で使えるのがメリットですが、商品によっては上手くささらないものや、強度があまり強くないものもあります。そのため、ユーザーレビュー等で比較検討するのが良いでしょう。
■複合製品や組み合わせ
ネックストラップとリングストラップ両方に使えるタイプ、ストラップ付き手帳ケースなど、これまで紹介したタイプを組み合わせたものもあります。
自分に合ったものを探し出して、上手に活用しましょう。
―まとめ ~それでも割れてしまったら?―
これまで、画面割れの対策についてお伝えしてきました。
しかし、万全の対策を施したとしても、衝撃の強さ等によっては画面割れしてしまうこともあるでしょう。そこで、その際の対処方法をお伝えします。
■修理
まず、購入したキャリア窓口では修理の対応はしてくれません。
アップルのサポート窓口か、アップルストアに持ち込むのが原則です。緊急の場合は、「iPhone修理」と検索すると、対応可能な店が検索できます。
■買取り
最終手段として、買取もご検討ください。カウモバイルでは、画面割れしたiPhoneも買取が可能です。大切に使ってきたiPhoneを、ぜひ最後まで有効活用していきましょう。