iPhoneがフリーズ、電源すら入らない時の対処法
「いつもと何ら変わらないやり方で使っていたのに、突然動かなくなってしまった。」 「指で画面をいくら触っても、何も反応しない。」 こうしたフリーズ現象や、電源が入らないといった目に遭うと、つい慌ててしまう方も多いのではないでしょうか。特に、iPhoneにご自身の大事なデータを入れていたという場合は、さらに被害が拡大してしまいます。
今回は、フリーズや電源が入らない時のパターンや、その対処方法について触れていきます。
―iPhoneのフリーズのパターンと対処方法―
■フリーズのパターン
まず、フリーズしてしまうパターンには、大きく2パターンあります。
1.メモリが足りない
フリーズしてしまう大抵のパターンは、メモリが足りないことによって起こるものです。コンピューターが、あるジョブをするためには、ジョブをするためのスペースが必要になります。しかしメモリが足りないと、そのスペースが不足し、コンピューター側がジョブをするスペースを探します。そうすると、スペース探しに時間が取られてしまうことになり、操作する側から見るとちっとも作業が進まない、つまりはフリーズしたような状態に見えてしまうのです。コンピューターだけではなく、スマートフォンでも同じことが起こります。
2.本体の不具合
スマートフォン側に、ハード的な要因があることが考えられます。
■フリーズした場合の対処方法
1.メモリが足りない場合
①起動中のアプリを強制終了する
まずは、アプリの強制終了です。具体的な作業方法についても触れておきましょう。
iPhoneの場合は、下の方にある丸いボタン(ホームボタン)を2度押します。そうすると、アプリの使用履歴を出すことができます。この画面で、固まってしまったとみられるアプリケーションを選択し、上方向にスワイプします。そうすると、アプリケーション毎の強制終了ができます。
Androidの場合は、画面右下に、四角い形の操作キーがあります。これを押すと、今現在、使用しているアプリが一覧表示されている画面に切り替わります。そこで、強制終了させたいアプリを選択すれば、先程と同じくアプリ単体での強制終了ができます。
②電源をオフして再起動する
強制的に、iPhoneの電源をオフする方法です。
iPhoneの場合は、電源ボタンとホームボタンを同時に押します。すると、Appleのロゴが表示され、iPhoneの再起動がかかったということを意味します。
Androidであれば、電源ボタン一箇所を長押しすれば電源をオフできます。
2.本体の不具合
この場合は、ご自身でできることは何もありません。お買い求めになられたショップに相談するのが良いでしょう。
―iPhoneの電源が入らないパターン及び対処方法―
次に、電源が入らない場合について見ていきましょう。
■電源が入らないパターン
1.ハード的な要因
水の中に落としてしまった、ボタンやバッテリーの劣化など、ハード的な要因で電源が入らなくなってしまうパターンです。
2.ソフト的な要因
アプリケーションソフトの要因で、電源が入らなくなってしまうパターンです。
■対処方法
1.ハード的な要因の場合
①電源をオフして再起動する
強制的に、iPhoneの電源をオフする方法です。
iPhoneの場合は、電源ボタンとホームボタンを同時に押します。すると、Appleのロゴが表示され、iPhoneの再起動がかかったということを意味します。
Androidであれば、電源ボタン一箇所を長押しすれば電源をオフできます。
2.ソフトウエアが要因の場合
アプリケーションは、年々進歩していきます。
進歩した分、求められるハードウェアの性能も上がっていくのですが、iPhoneの機種が古くてアプリケーションを新しくした場合、求められるハードウェア性能をクリアできず、結果起動できないことがあります。この場合は、その機種を新しくするか、原因となっているアプリケーションをアンインストールすることが対処方法として考えられます。
しかし、セキュリティ面から考えると、古い機種のまま使い続けるのはどうかという見方もあります。
―iPhoneの容量を適切に保つには―
フリーズの原因のところで、容量の話がありました。そもそも容量がハード仕様に対して適切ならば、フリーズは起きにくいです。そこで、容量を適切に保つ方法について、ここで触れておきましょう。
■キャッシュを節約する
iPhoneでは、ネットサーフィンをするときにSafariをよく使います。しかしこのSafari、使っているとかなり容量を使ってしまうことがあります。そこで、容量が気になる時は、設定ボタンからSafariにアクセスし、「履歴とWebサイトデータを消去」を選択すると、キャッシュが削除されます。
■メッセージ保存期間の設定変更
メッセージを送る際、iMessageを使っている場合に有効な手段です。
「メッセージを残す」で、「消去しない」が選択されている場合、過去からの膨大なメッセージが記憶され、容量がかさんでいる場合があります。そのような時は、別の選択肢「30日間」、「1年後」のどちらかを選択することで、不用意に容量が増えることを防ぐことができます。
■iCloudの活用
Appleには、クラウドサービス「iCloud」があります。このサービスでは、5GBを無料で提供しています。
「設定」から「一般」に移動、「iCloud」に入って、「iPhoneのストレージを最適化」にチェックを入れると設定完了です。チェックしておくことで、容量が少なくなってきたときに、写真・動画のサイズを自動的に小さくするように調整され、元のサイズのファイルはiCloud上に保存されます。
このように、容量を増やす方法はいくつかありますが、iPhoneはAndroidと違って、microSDカードを使って容量を増やすことができません。その意味では、こまめに容量を確認したり、データ通信量を気にしなくて良い公共のWi-Fiスポットを活用したりするなど、普段から容量を圧迫しないようにすることが有効です。
―iPhoneはどれくらい水に強いか―
先程、電源が入らない原因のところで、水没のことがありました。電化製品、精密機器の中でもスマホは水に弱い印象がありますが、最近の動向はどうでしょうか。
iPhone7は、従来に比べ防水機能が強化されています。Appleの公式サイトには、防水仕様について詳細な記載がありますが、それによると、「規定された時間、水中にあっても有害な影響を受けない」とされています。しかし、一方で「水などの液体を原因とする損傷は保証対象外」ということも明確に謳われています。
こうしたことから総合して、「従来よりも水には強くなったようだ」程度の認識にとどめて使用するほうが無難のようです。
―それでも水の中に落としてしまったら―
どんなに注意を払っていても、ふとした動作のはずみで水の中に落としてしまうということもあるかもしれません。その場合の対処方法をお伝えします。
第一には、乾かすことです。水の中に落としてしまった直後は電源がつかなくても、時間が経つと電源がつくことがあります。それは言うまでもなく乾いたからです。つまり、乾きが早くなるような処置をしてあげることは有効であると言えるでしょう。しかし、ドライヤーで乾かす、iPhoneを振って乾かすなど、過度な方法はとらないほうが良いようです。ティッシュなどで、できるだけ丁寧に水分を拭き取り、密閉容器に乾燥剤と一緒に入れて様子を見ると良いでしょう。
このような処置をした後に電源が復活したのならば、画像データなど大切なデータのバックアップをとることをおすすめします。
―それでも電源が入らない、フリーズしてしまう時は―
これまで、フリーズや電源が入らない時の対処法、それと共に容量や防水など関連することを記載してきました。
それでも、いよいよ直らない時もあると思います。そんな時は買い取りに出すのも一つの手段です。電源が入らない、フリーズ、水濡れの場合でも引き取ってくれるケースが多々あります。
これまで大切に使ってきたiPhone、最後まで有効に使ってみませんか。